思い出せない帰り道の途中で
確かにひとつ何かを落とした
記憶の果てに辿り着いた未来は
忘れないと思っていた昨日の傷跡
変わりようがないなら
失う訳が無いはずと
振り向きもせずに
身軽に高をくくっていた
上辺以上を望むのに
内側を誇れない
期待以上の生き方で
在れたら
上手くできない円滑なコミュニケーション
密かにひとつ秘密を増やした
窓辺に映る腑抜けた未来は
俺じゃないと思っていた昨日の足跡
触れてみたいと思うなら
これからでも遅くない
戸惑いもせずに
投げるだけの言葉よりも
すり替わっていたんだな
長い旅路のうち
憧れた生き方で
在れたら