キルト

 

世界はバラバラになって

慌てた人達が縫い合わせてる

僕らは散り散りになって

確かめる手立ても見つからぬまま

 

遠くの世界で水溜まりが

まぼろしみたいに揺れている

地響きの音で目が覚めたら

何処か知らぬ国の戦火の瞬きの中

 

 

全てこわした誰かがいるみたいだな

君が気づいた何かに暴かれぬよう

全て蓋した誰かがいるみたいだな

胸に潜んだ何かに気付かれぬよう

 

 

世界がズタズタになって

喜ぶ人たちが縫い合わせている

僕らはボロボロになった

色んな思い出たちを抱き締めてる

 

電線が巡る高架下で

つんざく嘶きに怯えてる

ざわめきの群れに燃え移ったのは

始まりはきっとほんの小さな赤い火花だった

 

全て満たした誰かがいるみたいにさ

君がひろった何かを許せないんだな 

今を奪った誰かは責められぬよう

あべこべちぐはぐに縫い合わせてく

 

 

 

世界はバラバラになって

慌てた人達が縫い合わせてる

僕らは散り散りになって

確かめる手立ても見つからぬまま

 

 

 

夜のこどもたちへ

 

 

眠れないね こんな夜は壊してしまった

思い出を思い出さないように

ほどけた指切り なくした約束

森の中で今でも暮らしてる

 

睫毛にそっとかかる影の色

あれからずっと握りしめている

足りないもの 言えないこと

欠けた君は美しい

 

君へのあこがれも僕へのあきらめも

ぜんぶ夜が溶かしてしまった

僕らいつしかひとつになって

おんなじ森の夢を見る

 

 

 

瞼にずっと残る茜色

もうじききっと忘れられてゆく

覗いた月 消えない音

もう会えないものばかり

愛おしい

 

君へのあこがれも僕へのあきらめも

ぜんぶ夜に溶かしてしまった

どんな痛みを思い出せたら

ここに居られるの?

 

 

君へのあこがれも僕へのあきらめも

ぜんぶ夜が溶かしてしまった

僕らいつしかひとりになって

おんなじ森の夢を見る

 

遠くでおなじ夢を見る

 

 

 

 

 

キッチン

 

 

この世にひとりきり

みたいな明かりがついている

深夜の台所 夜中のキッチン

眠るシンク

 

答えは知らない

何時に起きて眠るのか

僕らは知らない

明日は何があるのか

 

心は一つだけ 命に名前も付いている

大事にしまいこむ 夜中のキッチン

歌うシンク

 

心は知らない

いつかは僕も死ぬのか

僕らも知らない

明日は何をするのか

海に城

 

 

海辺に一人で城を作る

波間に揺られて崩されるまで

 

十月 人のいない海で君を待っていた

ひとけがないから誰も来ないのがすぐわかる

今月 僕はもうすぐ知らない街へゆく

映画じゃないからきっと手紙も出さない

 

海辺に一人で城を作る

波間に揺られて崩されるまで

 

 

知らぬ間に知らない人に

会わぬ間に合わない人に

なるような気がしていた

違うのかな

 

 

海辺に一人で城を作る

波間に揺られて崩された

 

もうすぐ知らない街へゆく

映画じゃないから手紙も書かない

 

 

 

つづきはあした

 

今夜は眠れないから二人で話をしよう

怖くて眠れないから秘密の話をしよう

 

あの時傷つけたと初めて口に出した

「嫌いにならないから」笑って

君は言った

 

破った約束を思い出して

今日を終わらせられずにいる

笑って許してくれた声を

抱えて眠るよ

またあした

 

いつまで僕は子どもで

いつから大人になるの

いつまで夜は続いて

いつから朝になるの

 

なくした思い出が消せなくて

昨日をどこかで持て余してる

それでも許してくれた声を

迎えに行くから

またあした

 

 

破った約束を思い出して

今日を終わらせられずにいる

それすら許してくれた声を

迎えに行かなきゃ

 

なくした思い出が消せなくて

昨日をどこかで持て余してる

それでも許してくれた声を

抱えて眠るよ

またあした

 

迎えに行くから、またあした

 

慈雨

 

悲しいんだね、君は言った

わかったような口振りで

今までは触れられずに

いた場所に触れる手付きで そっと

 

どこまでも優しくて

変わらずに冷たかった

気にしないその背中

窓際で佇んでいる

 

 

友達ならば泣いていたでしょう

大切ならば傍に居たでしょう

似ていただけの僕ら二人は

それが何より優しい雨みたい

 

 

 

悲しいんだね、君は言った

わかったような口振りで

今までは触れられずに

いた場所に触れる手付きで 

 

どこまでも優しくて

変わらずに冷たかった

気にしないその背中

窓際で佇んでいる

 

 

傘があるならここにいないでしょう

晴れていたなら出会うことさえ

帰りそびれた午後の裏庭

二人のための優しい雨が降る

 

 

 

私が消えるのはきっと

雨が止むころでしょう

違う季節に咲いた花びらが散った

逆らうわけじゃない

ちゃんと悲しいけれど

これも悪くはない

心を包む雨

 

 

 

もしも二人に

ハッピーエンドがあったとしても

それじゃまるごと違う話になるでしょう

恋人でもない 友達でもない

大切でもない ないはずなのに

重ねてしまった

 

 

 

 

こんにちは!大島正太です。もう一週間経ちました。早!

 

最近は変わらず映画みてばかりです。ホラーとサスペンスが多いかな。ドラゴン・タトゥーの女がめちゃくちゃ好きでした。あとオーメンをはじめて見た。怖い映画とかあんまり見たことなかったんですけどなんかいいですね。怖い映画みてたらセットで悲しい話がくっついていることも多くて、普通に深いなーとじんわり思い返すことも多かったです。

 

昨日映画を見たあとに怖い映画を好きな人がいる理由をググってみたら、その一つに「日常からかけ離れた経験をして、日常にまた戻ってこれるから」というのがありました。平凡な日々も大切だけどやっぱりどうしても、何もない状態よりも気持ちを揺り動かされたい人も多いのかもしれません。僕もです。

 

何か起こればいいのに、と思って映画を見るけれどそのままでは何も起こらないのでまた曲をつくろうと思っています。役に立つかは分からないけど、誰かの気持ちを動かすものになればいいなと思いながら、一人で作ってみます。

 

26日にはサブスク各種にて「葡萄/化粧」の2曲が配信されますので、よかったらぜひそちらも聴いてみてください。葡萄はだらしない生活に言い訳を続ける歌。化粧は変わらない毎日に焦りながらも、希望を探している歌です。