2024-01-01から1年間の記事一覧

almond

アーモンドの花が小さく揺れている 花弁を散らす前に その本当の花が終わりを告げている 私の知らぬ季節の中 そこに青く縁取る真実と 他に呼びかける名も無き鐘の音 実り いつか摘まれる種の下 私 もう待てない 悲し/愛し とも好都合 触れられたら 気にし …

居場所

「ホットコーヒーのエスで」 という時、居場所を買っている。 それはコーヒーが冷めるまでなのか、コーヒー1つで居てもいいだろうという気持ちが冷めるまでなのかはわからないが、居るための場所と時間を買っている。 すぐ飲まないのはなぜだろうと考えて、…

箱庭

あのね 心地いいからさ そのね 君の口癖がかなり 変わっているから 代わりが効かない だから 話しきるとこまで 話してみせて 誰にも最低なところが あるでしょ人間 傷つけたりするでしょ時々 それでも健全 あなたもわたしも何処にもいけないまま 箱庭の中で…

だらしない

二人 穴蔵で暮らしてる 風通しの悪い日にも 絶えず良い生活を 良い暮らしを祈っている 健やかな心 穏やかなところ 緩やかに だけど やらしさも忘れないで 君が正しい 僕でありたい それが"愛しい"だと思うから 服の乱れ 襟の汚れ 食べ残し 全部正しい よがり…

夢の街まで

3丁目までちょっと 迎えに来れない? 堂々巡り ちょっと 道に迷うから 昨日の夜に 浸け置きしていた言葉 味見しながら街までゆくの あとで君から 全部、話しておいてね 中途半端な心で 大義名分を語らないでって 明日 君が死んだらどうしよう そんなことを…

猫の目

だらだら過ごしてるうちに 昼過ぎになって 針が気になって そろそろ起きて良い頃 腹の虫も鳴って 動きだすかって 今日はどうしよう? そんなことを 猫は決めない ただ歩くだけ 手を繋いで 指を噛んで 君を乗せて 星は回る それはまるで 丸い猫の目 僕も乗せ…

祈り

祈りの言葉 人は嘘をつく 誤解されるのを恐れているから 風は吹くのに回らない風車 ぼやっとしている魔法 そこにはあなた 解けないなら そのままで 謎のままで ないといけない 夢みたいな眩しい光 あると言えない わたしたちの見えない祈り 言葉が枯れるまで…

ベターハーフ

きっと一つにはなれないみたいだ それでもいいと笑っていよう 最初見た時の寂しそうな背中を 今もまだ覚えてる 会いに行くからと約束した時間に 遅れないように行くからね 笑うとこ 怒るとこ 好きなもの 嫌いなもの 何一つ 重ならない きっと一つにはなれな…