2020-01-01から1年間の記事一覧

忘れられた絵

泣きながら目が覚めてそれなのに思い出せない 夢は形にはならないのに温もりだけを残している 花はいつでもただ咲くように あなたのことを覚えているの 遠ざかる日はフィルムのように瞼の裏で瞬いている 抱きしめたものばかり知らぬ間に壊れている やはり形…

葡萄

代わり映えのない日々に疲れては 少し丁寧に皿を洗う 乾きも切らないうちにそのまま 気まぐれに買った葡萄を一つ あの日君に託した想いを 今更返してくれだなんて 例えここで話したとしても 同じ温度じゃないだろう 葡萄を一つ摘んで食べたなら その皮も気に…

化粧

君は毎朝ちゃんと起きて 人に会うために化粧する 重い瞼を軽く見せるのは 仕事だから 日々はなんだか早く過ぎてゆく 変わりないことがすり減らす 君は今日もまた化粧する 重い瞼を軽く見せる また今日だね また今日だね 変わりがないことに変わりはない また…

その為の歌

傷だらけの心 確かめたなら もうそこでうずくまってなんか いないで 出ておいで 痛みだけを信じて怯えていても もう君は傷をつけようがないほど ひとりぼっちだ じゃあ何が今でも悲しいんだろう 一体全体 本当は何が怖い 誰かのせいにもできやしない 僕は僕…

手紙と花

手紙のような日々でした それを後から見返す日のために丁寧に 書いたような日々でした ここはあなたと違って 風があるので 冷たい雨や雪になりそうです そちらはどうですか かわりはないですか もう歌は歌いたくないですか 苦しくはないですか 悲しくはない…

夕やけのうた

さようならって思うほど傍にいるのよ もうやだって思うほど好きになるのよ 心ずたぼろ 泥まみれ 赤い夕日が染みる ばんそーこ をとりだして きずをかくした 間違いばかり おぼえてて だいじなことを 忘れる どっかの隅っこに 消えていたのよ たいしたことじ…

せいかつ

生活を残そう いつか離ればなれになってしまう前に 生活を残そう いつか離ればなれにならないようにね きのう食べ残した夕飯の残り わすれないでね 生活を残そう すぐ消えてしまうから 大切にならべましょう 生活を残そう すぐ消えてしまうから ちゃんとなら…

キッチンタイマー

几帳面だって思ったんだ 君が紅茶つくるとき キッチンタイマー タイマー ちゃんとつかうとこ 大雑把で もう大体でいい 味とかわかんなくたってかまわない なんて言わないで って言うのよ それもまあそうだなって 羨ましいやら悔しいやら 本音じゃそういうと…

夕立

魔法が消えかかっている あんなに大事だったものが すぐそばの光に押し出されて 今日はいいかって今日も思う イライラ もやもや その全てを 弾き出してくれた あの日の幻で遊びすぎて 待ちきれずに壊した さよなら この次まで さよなら この先まで さよなら …

おいしいからたべて

深夜の冷蔵庫 あさくって冷凍の チープな栄養で埋めた気になる 冷めた顔色と皮膚の乾燥が あんたの感情の飢えを語ってる おいしいからたべて あなたがたべて ただみてたいその笑顔 おいしいからたべて あなたがたべて 待ちきれないその笑みを 適度な緊張と切…

買いものしてかえろ

今日の買い物を思い出して 足りなかったものを思い出して そこの踏み切りをまたのがして 渡りきれずそのまま5時になって かえろうよ かえろうよ そのあとでかえろ お買い物したらもうかえろ 今日あった嫌なこと 明日ある用事 今週末はあなたとゆっくり よい…

銀の羽根

最初はちょっと悩むもんさ 外へ飛び出ようとなど 強い風に吹かれて 落ちてしまわないかと それでもきっと望み達は 望まれるため生まれた たしかかどうかは最後まで どうぞ知らぬ夢のままで いつからか どこからか 忘れてただろう 君には飛びたつために 羽根…

ひとに言えない

青はすすめ 黄色はきをつけろ 赤になったら 馬鹿だけすすめ 上手に生きたら 平和に過ごせたら そうじゃないような 馬鹿だけすすめ 確かにここらで間違えた 戻りようのない曲がり角 たくさんたくさんずるしましょ 人に言えないずるしましょ そうじゃないと悲…

銀天町

くたびれてる商店街を なんとなくでふたり 安さだけが取り柄なのね 品揃えもわるい 雨上がりの町で君は 泣きそびれていたね まるで僕は役立たず どうしようもないのさ くだらないけれど つまらないけれど ぎこちないけれど 歩きたいのさ 馬鹿真面目にもちか…

哀色

どれくらいの人だったんだろう 君についた嘘も含めて 二人よくしてたお決まりの話 よく映える色 それくらいの人だったんだろう あの日つけた傷も含めて 昨日みた夢に君が来た話 まだ映える色 さよならじゃないから それが哀しい 触れられないなら 会わないほ…

(駅のホームに)かかる桜

終電のあと 夜に二人 取り残されていたんだ 僕は怖かったんだ もう何回目よ 春の終わり 通りすぎてゆくのね 私怖かったのよ クラスではあんまり話さないから聞かない 貴方って随分、難しいとこあるのね 隣にいられるとぎこちないから言わない 俺だってたまに…

わたしもの

わたしのもの あなたのもの 境目がないのよ わたすものも もらうものも ちがいなどないのよ それなのにどうして 横取りしようとして 奪い返そうとする 奪われてないものを それならばこうして わたしからわたそう ほら 奪わないから わたしのもの あなたのも…

街灯機関

街の灯りがやけに強く 人を照らして 嘘をついた数だけ 遠くなってしょうがない もしもきみなら 僕より上手く やってのけるだろう 星より大きく月より小さい そんな魂で 僕の言うことは何も信じなくていいから 寂しさに聞けば全部知ってる 誰一人尋ねようがな…

わけえ

眩しかった 別に年下にマウントを取ろうという文章ではない シンプルにすごいと思う 感情の溢れ出し方が 最近 自分よりわかい、音楽をしていたり何か表現をしている人によく出会う 大人にはもうあえて言わないことにした文章の数だけ使えないちからがあり、…

でんわしたい

僕はブログを分けていて、はてなブログは自分の心の中身をさらすために書いてる。なので、これは心を見てくれる人に向けた文章です。 「駅前通り」というアルバムを出しました。「アヤメ」という新曲も出しました。デジタルリリースです。今はそんなのがある…