銀天町

 

くたびれてる商店街を

なんとなくでふたり

安さだけが取り柄なのね

品揃えもわるい

 

雨上がりの町で君は

泣きそびれていたね

まるで僕は役立たず

どうしようもないのさ

 

くだらないけれど

つまらないけれど

ぎこちないけれど

歩きたいのさ

 

 

馬鹿真面目にもちかえった

くそみたいなお守りと

笑いながら噛みついた

君は猫とおなじ

 

どろまみれで汚れきった

ほんとうに拾われたのは

ぼくのほうだ役立たず

どうしようもないのさ


くだらないけれど

つまらないけれど

ぎこちないけれど

続けたいのさ