忘れられた絵

 

泣きながら目が覚めてそれなのに思い出せない

夢は形にはならないのに温もりだけを残している

 

花はいつでもただ咲くように あなたのことを覚えているの

遠ざかる日はフィルムのように瞼の裏で瞬いている

 

抱きしめたものばかり知らぬ間に壊れている

やはり形にはならないのに寂しさだけが溢れてゆく

 

波にさらわれ崩されるように大事なことを忘れてゆくの

遠ざかる日は景色のように触れられぬまま輝いている

 

 

泣きながら目が覚めてそれなのに思い出せない

 

花はいつでもただ咲くように あなたのことを覚えているの

遠ざかる日はフィルムのように瞼の裏で瞬いて

心のなかで輝いている