2023-01-18から1日間の記事一覧

言いたいけれど言えないことが 喉につかえて胸に落ちる それが渦となり黒くなる前に 言葉を探して歌にする 例えて言えば何になる 「あなたの逃げる場所はある」 一人の部屋で仲間を探して 届く誰かを求めている 歌だけを歌う それだけのことが どうしてこん…

知らせてくれよ

罪深いほどに内情は暴動 実際どんだけ痛いとか分からない ほとばしるほどに感情は堂々 一体全体間違っていない 痛みを知らせてくれよ その声でここにいるって言えよ 痛みを知らせてくれよ この胸を貫くようなフレーズを 気持ちいいほどに最低で最高 制限速度…

shallow

深夜は絶対約束をしない さよなら の意味さえしらない 答えはわかっちゃいないよ まだまだまだ 合図向こうから示されていない 例えば この家のお向かい 心はわかっちゃいないよ まだまだまだ shallow shallow shallow 気持ちいいことが まだ浅いこの場所にあ…

扇風機

湿気の多いこの季節 乾かない花びらを重ねて扇風機をつくる 流行りの風邪にうなされて 寝苦しい夢を見るあなたの眠りを安らかに 憧れの期限がとうに過ぎても 変わり果てても 熱くならず心は優しいまんまで 涼しい顔で いつでも待てない 右へ左へ追いかける風…

プールの授業が終わった後の 教室の風は生暖かい 塩素の匂いとノートをとる音 教科書を立てて隠れて眠る わからなかったことがわかるようになって 見えていたものが見えなくもなった 今やビル風 窓は狭い それでも教室を思い出す 並んで歌いなさい 今は黙り…

DOUGHNUT

ドーナツの穴が空いているって言うから どうだって言うのさ 心にだって空いてる 穴があったってなくたってドーナッツ 意味があったってなくたってどうなる 君と僕との欠損を擁護する その言葉の空白を 空洞がなんだって言うのさ どうだっていい 目ン玉抜けた…

名付けるということ

本当に愛されていないなら 最初から名前すらないのだろう 呼ばれることを忘れてしまえど 君が君とだけ居れる場所 本当か疑わしく思うなよ その時は俺が呼んでやるよ 振り返り方を忘れてしまえど 君だ、って思い出せるまで そうとは言っても分からない 答えな…

信じられない 聞いてられない 言葉だけじゃ確かめられない 伝えきれない 伝えられない 大切すぎて諦めてしまう それでも誰かに触れたくて あなたの何か信じたくて 同じ気持ちが器の中に 入っていると例えてみる 見えないが心 お前は何処に一体いるのか 教え…

流星

遠い何処かで星が生まれた 遥か向こうの淡い夜の下 触れたそばから消えてしまうような そんな小さな だけど強い光 流星に憧れた日から 光り方を探していた そんな君の話を聞かせて これから何を照らして流れていくの 他の声なんて知らない 君はずっと透明な…

雨が海になる

空から涙が落ちてくる どこにも行けない悲しみと 変わらぬ景色の窓際で 今日もまたその音を聞く 誰にも見せなかった 傷も痛みも全て いつかは流れてゆく その苦しみもしくは愛しさも 未来で一つになる 雨はいつしか海になって 君の悲しみは風に乗る 小さな胸…

初めから期待などしないのは これ以上傷つけないから その胸の心臓、の奥の方 心 壊れてしまうくらいなら 君は逃げてもいいと 笑って言った あなたが私に声をくれた 真っ暗な場所で隠れてたのに あなたが私を呼んでくれた その声で私は歌を歌える これ以上期…

月に獣

月を冷やす夜の隅に 獣が居て僕を見てる 明りを消し傷を隠す それなのにまだ目を伏せない 君が僕に何か本気で求めていたとしても 今となれば取りに帰ることもできない だろう 嗚呼 星の降る夜に 縋って今日も生きていた 嗚呼 どの胸の中に いても何処か寂し…

アングリーインチ

イライラの原因はもっぱらこの人混みなんだ ケータイの画面と離れないずっと合図が鳴るのを待ってるんだ それからのお話はきっとよくある映画のシーンなんだ 経済を回すにゃ仕方ない今や乗りに乗ってる 最高のキャスト 口車載せられてどこに行こうか何をしよ…

愛のいうとおり

外は雨降り 欲でびしょ濡れ 人は絶えず 僕はきまぐれ 君は変わった 歌を歌うようになった それもいい感じ上手く笑って きらびやかに一人踊って 君の言う漢字 愛に倣って 今日は手紙を書こう 愛のいうとおり 僕は言うとおり あるがままに 僕のままに 愛のいう…

愛を聞く

終わりきれない1日の 最後に陽が沈む 誰かが人を殺したり 人を愛したり 数え切れない悲しみの 最後は打ち切りで ここから先は見れません 見たくありません 愛を歌うから聴いてくれ そこで動かず 聴いてくれ 誰かのことを馬鹿にする前に 愛を聞いてくれ 忘れ…

アネモネ

単純な言葉を蹴っ飛ばして 難しい言葉で人をけなした 俯いた傍らで咲くアネモネ 諦めた花びらに雨の雫 君は言うでしょう 信じてみてと そのいつかの声だけが 消えてくれない 咲いたのは白色の花 咲いたのは白色の花 君の迎えなかった季節に咲く 揺れる花びら…

ソラシロ

君がいた頃の匂いを 思い出そうとしてみるけど 新たに増えていく僕一人の日々の残骸 もしこれを君が見たなら なんて言うんだろう 私の分までちゃんと生きてって 言ってたのに 君がいないのは嫌だなあ ここにいないのが嫌だなあ 笑顔も新しい涙も二人から増や…

夜風

街の明かりが続いてる 何処へ行っても変わらない すれ違ってもすれ違うだけ 君をなんにも知らないまま 時間がない気がする ずっと焦ってる どっかに行かなきゃ いけないような 街の夜風が駐車場に吹いている 踏切が上がるまでここにいる 夜が明けて 風が吹い…

スロー・ラーナー

ここで初めて会ったのは何気ない晴れの日で これから旅をするのも、何も知らないようだった 来てばっかりの世界に慣れる間もなく 時計の針は動き出し、僕は僕に出会った スロー・ラーナー ゆっくりでいいからじっくりでいいから スロー・ラーナー びっくりさ…

灯る日

真っ直ぐ来たから真っ直ぐ戻るだけ 果てない空に押し潰されても 真正面から覗き込んでいないだけ いつからか少しも踏み出せない心 思い切り投げた拙いキャッチボール 泥だらけの指で投げた本当の言葉 消えないように 消さないように 願うのはただ一つ あなた…

花と波

夏の始まり 風が吹いていく 張り付いた横髪 邪魔くさい 白い花びら 風に飛んでゆく これからどこにでも行けるだろう ずっとこのまま 君についてゆく この歌が途切れてしまうまで きっとその先は 僕も忘れるさ それでも行けるだけ行くんだよ ずっと 海岸沿い…

(駅のホームに)かかる桜

終電のあと 夜に二人 取り残されてたんだ 僕は怖かったから もう何回目よ 春の終わり 通り過ぎてゆくのね 私怖かったのよ 嗚呼 クラスではあんまり話さないから知らない 貴方って随分 難しいとこあるのね 隣にいられるとぎこちないから言わない 俺だって、た…

くだらぬことを期待したりして 日々をだらだら過ごしてる あれやこれやと悩んでも 伝えたいことは結局僕のこと もういいや 昨日のことを置き去りにして 性懲りもなく朝日を浴びている 何もないやと考えて 吐き出した言葉 結局君のこと 二人は風になりました …

のっぺらぼう

顔もわからぬまっしろけ 目鼻口もないのだ どこのどちらの生まれも 尋ねようがないのだ わけもわからず痛みを吐き出し やけにギラつく光で突き刺す のっぺら のっぺらぼう ぼうっとしていて ほうっているまに ちょっとこちらによっといで のっぺら のっぺら…

正夢

えらく寝起きの悪い夢を見たから もう昨日のシーン達は持ち越せない これ以上の幸せなど予想もつかない 良いこと/悪いこと 様々ね 例えば世界が終わったら 君は言うだろう もう怖がらなくてすむのねと 今頃何処かで怯えているのさ だって僕らは今日も生きて…

嵐の目

嵐の夏 征く雨通り 野ざらしの屋根 外されそうに 吹きさらしの風 横殴りの雨 音を立てる窓 なんだかざわついている 心 身体 逆らえない大きな流れ ことば あたま 誰にやられて 曇り空の中へ 風が吹く 空が鳴る 何かが生まれそう 壊れそう 今ならわかるはず …

イノセント

嘘をついたり 人を責めたり それをするほどの力もない 僕を愛して、とこの胸が応えて 取り繕うような言葉もない 金が増えても飢えが止まない 正しい数の欲などない 人が増えても音が止まない かっこつけるような歌でもない 欲しかったものはずっと この胸に…

あなたは火

燃え盛るヒーターの側で あなたは泣いていた 悔しい許せないことがあった、と 燃え盛るヒーターの側で あなたは火 燃え盛る心の底 あなたは火 許せない焔の実よ 燃え滾るヒーターの側で 今にも溶けそうな 泣き喚く寸前の怒り 燃え滾るヒーターの側で あなた…

瞳と瞼

昨日まで見ていた夢が もう今は思い出せない あなたを忘れて 生きていくのか 今日だけ生き延びられたら それでいい 本気で思ってた 私を忘れて なくしてゆくのか 目を閉じたら今でも聴こえる 薄灰色の海で波が返す音 さよならすれば自由よ あなたじゃない人…

猫と月

僕は黒猫 夜に溶ける色 尻尾揺らして街をゆく そんなん知らね、と 空の黄金色 まるい月が笑ってる 「人はいつか死ぬけど 思いは消えない」って 生きてる人が言うけど ねこにも月にも関係ない話 あの世はあの世できっと笑い話 だいたいそんな感じ この世は光 …