名付けるということ

 

本当に愛されていないなら

最初から名前すらないのだろう

呼ばれることを忘れてしまえど

君が君とだけ居れる場所

 

本当か疑わしく思うなよ

その時は俺が呼んでやるよ

振り返り方を忘れてしまえど

君だ、って思い出せるまで

 

そうとは言っても分からない

答えなどがないから

その中身はこれから君が

受け取って集めていくんだろ

 

名付けるということ 名を呼ばれるということ

それだけで心が軽くなる

その愛が呼ぶ方へ 重なる方へ

 

もしも自分の名を忘れちゃうような日も

誰かどっかで口ずさむ

音楽のようにやわらかい響きで

 

 

本当に愛してみたいなら

これからは名前を呼んでみろよ

響かせ方も忘れてしまって

踏み込んだ一歩が震えてる

 

今度こそ信じてみてくれよ

その時こそ俺を呼んでくれよ

いなくなる時がやってきても

口の形が覚えてる

 

どんだけ言っても響かない

こんな名前ですら

つけた人の願いが揺れる

受け取った最初のプレゼント

 

名を呼ぶということ 名前があるということ

知らないうちに希望がある

この愛がある方へ 喜ぶ方へ

 

いつか自分の名をなくしそうな時も

誰かどっかで覚えてる

宝物のように大切な響きを

 

 

そうとは言っても分からない

正解がないから

その答えはこれから君と

寄り添って分かっていくんだよ

 

名付けられたこと ここに生まれたこと

いつか誰かと響き合う

その愛がある方へ 重なる方へ

 

もしも特別と呼べるような名前に

会えた時にきっと思い出す

ずっと傍にあった大切な響きを