胸の淵

 

悲しみが湧き出てくる

この胸のほとり

飲み水汲み出している

底にある泥に

 

喉をとられなきよう

かなり濁ってるのよ

苛立つも湧き出てくる

この痛みを

 

怒りはやがて

袖に染み込んで

水滴になって淵になる

光は疾風

捉えられぬ速さで

君の足元まで転がり込んで

 

 

 

悲しみが湧き出てくる

この胸のほとり

その音が知らせてくる

まだ癒えぬことに

 

傷を忘れなきよう

ここで埋まってるのよ

泣き言も仕舞ってある

胸の淵よ

 

光もやがて

風に染み込んで

水滴となって淵になる

心は鋼

錆びに飲まれてゆくだけ

今に喉元まで鈍く這い出てくる

 

 

怒りはやがて

袖に染み込んで

水滴になって淵になる

光は疾風

捉えられぬ速さで

君の足元まで転がり込んで

 

光もやがて

風に染み込んで

水滴となって淵になる

心は鋼

錆びに飲まれてゆくだけ

今に喉元まで鈍く這い出て

 

胸の奥底らで常に湧き出ている