猫と月

 

僕は黒猫 夜に溶ける色

尻尾揺らして街をゆく

そんなん知らね、と 空の黄金色

まるい月が笑ってる

 

「人はいつか死ぬけど

思いは消えない」って

生きてる人が言うけど

 

ねこにも月にも関係ない話

あの世はあの世できっと笑い話

 

だいたいそんな感じ この世は光

触れては消えてく 眩しい眼差し

大体済んだうちに 風が吹く

次に行く頃 足取り軽やかに

 

 

そうだ、黒猫 聞きそびれていた

どんな気持ちで街をゆく?

そんなん言わね、と 髭を撫でながら

白い月と笑ってる

 

「俺は先に行くけど

君にゃまだ早い」って

勝手に思っているけど

 

遅かれ早かれ関係ある話

あなたも私も若くはないのだし

 

だいたいいつも同じ その後の光

生きる奴ほど 無口な夜道

みんなが飽きた頃に 猫が言う

「誤魔化す為の祭りがほしいのさ」

 

 

時代にまたがる流行

したい事そのまんまに投稿

なるべくみんな集まって

絡まってだから待ってが言えない模様

きっとあいつが見てんじゃない?

とかこんなんじゃあいつに笑われちまう、

ちょっと待てよ その前に

ここはどこ?あの世?この世?

溢したアルコール

 

 

 

だいたいそんな感じ この世は光

触れては消えてく 眩しい眼差し

大体済んだうちに 風が吹く

次に行く頃 足取り軽やかに

 

だいたいいつも同じ その後の光

生きる奴ほど 無口な夜道

みんなが飽きた頃に 猫が言う

「誤魔化す為の祭りがほしいのさ」

 

猫は行くから 幻は程々に

 

 

 

 

遅かれ早かれ関係ある話

あなたも私も若くはないのだし

 

ねこにも月にも関係ない話

あの世はあの世できっと笑い話