ソラシロ

 

君がいた頃の匂いを

思い出そうとしてみるけど

新たに増えていく僕一人の日々の残骸

もしこれを君が見たなら

なんて言うんだろう

私の分までちゃんと生きてって

言ってたのに

 

 

君がいないのは嫌だなあ

ここにいないのが嫌だなあ

笑顔も新しい涙も二人から増やしたくないよな

でもこのままじゃ駄目でしょ?

ちょっと情けなくないの、

そう言って夢だっていいから

もう一度叱ってくれたらいいのに

 

 

季節が次に行く匂いと

思い出せなくなる日のこと

いつかは訪れるその日まで

僕は隣で

 

この広い空白を埋めるはずだった

二人ならなんだって

描けるような気がしてた

 

何か変わるのが嫌だなあ

ここを動きたくないな

景色も新しい話も何一つ増やしたくないから

でもそのまま生きるの?

ずっと死んでるみたいに

そうやって生きていくのには

あまりに長すぎるじゃない、

 

ねえ?

 

 

 

君がいないのが嫌だなあ

何処を探してもいないな

未来も新しい明日も

僕には何もいらないのに

 

でもそんなのは嫌だなあ、って

きっと君なら笑うな

嘘でも強がりでもいいから

もう一度笑って見せて

 

もう一度笑って生きて、

ねえ?