初めから期待などしないのは

これ以上傷つけないから

その胸の心臓、の奥の方 心

壊れてしまうくらいなら

 

君は逃げてもいいと

笑って言った

 

あなたが私に声をくれた

真っ暗な場所で隠れてたのに

あなたが私を呼んでくれた

その声で私は歌を歌える

 

 

これ以上期待などしないのは

寂しさも報われないから

動きだす心臓 が軋むその悲鳴

また無視してしまうなら

 

ずっと叫んでいてよ

この痛みを

 

あなたが私を呼んでくれた

何一つ役に立たぬ名前に

あなたが私の意味をくれた

その声で今でも歌が歌える

 

枯れかけたひび割れた叫びを

誰一人馬鹿になどできないだろう

遠くから聞こえるその声の名前は

そう、

 

寂しさ

 

あなたが私に声をくれた

真っさらなこんな僕の名前の

全てにあなたが色をつけた

そのことが私に歌を、

 

あれから僕らは声を紡いだ

頼りなく震える君のままを

初めてあの日に歌を歌った

その声で、私は私になる

 

何度でも あなたに向けて