光の束

 

話すのが 得意じゃないから

歌を歌ってる

泣けるほど器用じゃないから

いつも笑ってる

 

さよならを告げるときだけ

ほっとした顔で

 

 

その震える声が欲しい

揺れてる瞼の裏で

弾けるネオンの光

過ぎる人たち

 

 

たった一度の言葉をずっと覚えてる

たった一筋の涙をずっと悔やんでる

 

さよならに触れた時だけ

思い出せる形

 

その震える声で欲しい

確かな思いじゃ無くても

伝わる炎の名前

出会う人たち