ベターハーフ

 

きっと一つにはなれないみたいだ

それでもいいと笑っていよう

 

 

最初見た時の寂しそうな背中を

今もまだ覚えてる

会いに行くからと約束した時間に

遅れないように行くからね

 

笑うとこ 怒るとこ 

好きなもの 嫌いなもの

何一つ 重ならない

 

きっと一つにはなれないみたいだ

それでもいいと笑ったあなたの

たった一言もこぼさぬように

なるべく傍で笑っていよう

 

 

手の繋ぎ方もぎこちなくておかしい

それなのに離さない

帰り際 駅の前に着いて今頃

来た道を振り返る

 

泣いた日も 傷ついた日も

その全てに そのどれもに

僕じゃまだ触れられない

 

ずっとひとりきり隠してきたような

とっておきのあなたの秘密に

どうかいつの日か会えますように

その時まで黙っていよう

 

 

 

きっと一つにはなれないみたいだ

それでもいいと笑ったあなたの

たった一言もこぼさぬように

なるべく傍で

 

ずっとひとりきり隠してきたような

とっておきのあなたの秘密に

どうかいつの日か会えますように

その時まで黙っていよう

 

その時まで笑っていよう

 

 

 

 

いつかお父さんになったら

 

いつかお母さんになってくれたら

 

いつかおじいちゃんになったら

 

いつかおばあちゃんになっても

 

 

次の朝

 

目が覚めて広くなった部屋を見て

また泣きたくなったよ

昨日まであんなにも狭かった私の1DK

 

答えなら最初から用意されてたみたい

知ってたけど

そりゃわかるでしょ 一応これでも

ずっと傍に居たんだから

 

君が置いてったスニーカー

靴紐がほどけてる

使い道もないのに残した

守れないくらいなら結ばないでよ

絡まって取れないでしょ

 

 

思ってたよりは私 強いみたいで

泣かなくなったよ

それでもさ 時々一人で見るテレビが

さみしかったよ

 

今ならもう一度 帰って来るのなら

許してあげるよ

今からもう一度 愛してくれるなら

きっとまた泣くよ

 

煙草を吸ってたベランダ 匂いが残ってる

嫌いだって言っても吸ってた

今でもおんなじ柄を選ぶのかな

まだ 私 は居るかな

 

あの時 あの場所 あの言葉が

今になっていくつも蘇る

もしも叶うならもう一度

はじめから

 

 

さよなら、

 

小さく口に出してみる

上手く言えなかった言葉

戻れない日々はたしかに

そこにあったから

 

きっと大丈夫

 

"さようなら"

 

 

ロストチャイルド

 

気持ちばっか並べてみたら

自分ばっかが気持ちいいから

事実だけ並べてみたら

空っぽだった 何もなかった

 

痛いくらいの真実に背を向けて

今日もまた現実を後にする

勝ち負けじゃないとこは誤魔化して

天気すら誰かのせいにする

 

不確かなモンばかり当てにして

そのくせ失えば泣き喚く

幼気(いたいけ)な僕らを許してね

君のままでいいから

ガキのままでいいなら

 

 

噂だって火種がなけりゃ

そんな風に言われないのさ

振り払って先にゆけども

肝心なところが直らない

 

出遅れた理由を考える

その隙に誰かが追い越してく

くだらないプライドに邪魔をされ

手に入れたチャンスさえふいにする

 

気に入らない奴は嘘つきで

手に入るものこそホンモノと

幼気な僕だから信じれた

違う、そうじゃないだろ

君に甘えていた、だけ

 

戻んないつもりで飛び込んだ

帰る道すら塗り潰して

分かんないながらも飛び込んだ

誰もがおんなじ条件だ

「聞いた話と違っていた」

「こんなつもりじゃなかったんだ」

そういう文句を言い飽きた

僕は許される

 

筈だった

 

 

 

不確かなモンばかり当てにして

そのくせ失えば泣き喚く

幼気(いたいけ)な僕らを許してね

君のままでいいから

ガキのままでいいなら

君のままでいいのか

 

ガキのままがいいなら

 

 

 

 

怪獣の心

 

弱さを知らないままの
偽物は言う
上手くは言えない心は
嘘になるから

力もなくて
言葉も持たず
歩き疲れて
立ち尽くした


言えない 言えないな
この月と太陽
本物かどうか見透かしてみせてよ
聞けない 聞けないな
この嘘と本当が
正しいかどうか誰か教えてよ


痛みを知らないままの
隠れた子ども
下手ではないはずなのに
心が嘘になるから


力があれば
言葉になれば
願い続けて
動けなくて

できない できないな
この夢と幻想が
本物かどうか貫いてみせてよ
いらない いらないや
この嘘と本当が
正しくなくても僕にとっての世界

 

知りたい 知りたいよ
この月と太陽
本物かどうかはどうだっていいから
行きたい 生きたいよ
この歌と声だけで
正しいかどうか響かせてみせてよ

正しくなくても響かせてみせてよ

月と太陽

 

月と太陽
照らされる嘘と本当
あなたの光 私の翳り
入れ替わる月と太陽

 

あなたと同じ どちらも私
正義も悪もないこの空
汚れた光 綺麗な惑い
応えそこねた心の流れ

貫く1つの言葉

 

 

月と太陽
冷めきれぬ夢の体温
私の怒り あなたの嘆き
入れ替わる月と太陽

 

わたしも同じ あなたと違い
見せてはいけないこの空
壊れた祈り 逃がれた痛み
渡しそこねた心の景色
貫く1つの言葉

 

 

あなたは同じ 私と同じ
あり得たいくつかの青空
隠した光 生き抜くために
交わしそこねた心の話
貫く1つの言葉

重なる1つの言葉

ダブルダッチ

 

火の玉が弾けて消えたら

僕は段々と軽くなっていく

この道でイラついてても

誰も気づいてくれないのにね

 

燦燦とさんざめく光が眩しいからさ

もう少し続けるよ


黙ってくれって言われたって

わかってくれないとわめいてるだけさ

変わらないのはお前らも変わんないからだろ

笑ってくれって思いながら

刺さってくれって隠してるその

本心未満 本音以上

奥の奥の方で言葉にならない

 

気まぐれが弾けてはまれば

僕は流暢に話し始めだす

この道で偉そうにしても

何もゲットしたり出来ないのにね

 

煌々と照らされる灯り 恥ずかしいからさ

もうじきに諦めるよ

 

だけど、

終わってくれって言われたって

届いていないと始まんないからさ

伝わらないのは俺だって伝えてないからだろ

笑ってやるって思いながら

もう駄目だってくじけるその

低空飛行 着地以前

それも舵一つで終わりにならない

 

キラキラ光る光 変わらず眩しいなら

これでおわかり まだ捨てきれぬ灯り

君は無我夢中 五里霧中のフェイズ2

ここで距離を離せ 人と差をつけるなら

何も信じない 何も感じない

予想の範囲内 興味関心の範囲ランク外

誰がいつ帰っていいと言った?

気づきやここにいない奴は何処に行った?

誰か言った?ここにいてって

ていうか何の話 これで私

終わります 黙ってくれって言われたって

わかってくれって喚いてるだけ

理想像

 

思い出して口に出して

みせるほどのことは

例によってくだらないね

吐き出しそうで止めた

 

失せるやる気と昨日までの人生が

崩れ落ちるマボロシ

夢を見ていたのか それとも

ここが夢の中か

 

忘れかけていた情熱を

現実の底にある

掴みかけていた理想像

あんなにも眠れずに夢を見ていた

それを持っていた頃は確かに

俺で生きてた

そんな当たり前を忘れていた

 

 

恐れていた希望だって

触れてしまえば呆気ない

拒んでいた大人だって

慣れてしまえば生活のルーティー

 

穴を埋めようとして忙しく、それが

立派な社会人

俺が俺である必要は

ここにもないだろう

 

今じゃなければタイミングを!

現実の外にある見逃しそうな点滅を

あんなにも頼りない

だけど綺麗な

それを見たことがあったいつかへ

俺を見てるか?

そんな手紙一つ

書けないくせに

 

 

忘れかけていた情熱を

現実の底にある

掴みかけていた理想像

あんなにも眠れずに、

 

夢じゃなくとも永遠を

叶えてみるもいい

当たり前たちに情熱を

もう一度注げたら

 

俺で生きてく

たったそれだけが難しい、確かに

" ここで生きていく "

そんな一行から書き始めよう