理想像

 

思い出して口に出して

みせるほどのことは

例によってくだらないね

吐き出しそうで止めた

 

失せるやる気と昨日までの人生が

崩れ落ちるマボロシ

夢を見ていたのか それとも

ここが夢の中か

 

忘れかけていた情熱を

現実の底にある

掴みかけていた理想像

あんなにも眠れずに夢を見ていた

それを持っていた頃は確かに

俺で生きてた

そんな当たり前を忘れていた

 

 

恐れていた希望だって

触れてしまえば呆気ない

拒んでいた大人だって

慣れてしまえば生活のルーティー

 

穴を埋めようとして忙しく、それが

立派な社会人

俺が俺である必要は

ここにもないだろう

 

今じゃなければタイミングを!

現実の外にある見逃しそうな点滅を

あんなにも頼りない

だけど綺麗な

それを見たことがあったいつかへ

俺を見てるか?

そんな手紙一つ

書けないくせに

 

 

忘れかけていた情熱を

現実の底にある

掴みかけていた理想像

あんなにも眠れずに、

 

夢じゃなくとも永遠を

叶えてみるもいい

当たり前たちに情熱を

もう一度注げたら

 

俺で生きてく

たったそれだけが難しい、確かに

" ここで生きていく "

そんな一行から書き始めよう