se(e)side

 

3階の窓が開いて風が入ってきた

校庭は今も朝礼 カーテンの後ろから

見える私の世界 消える私の居たい

未来 期待 しない

 

(シーサイド、スーサイド)

波の向うで光る 透明になる

伝え切れない現実を

(シーサイド、スーサイド)

それも思い出になる すれすれをゆく

委ね切れない波打際

 

 

平凡な日々の光景 実際に映る情景

「ずうっと皆でいようね」

カーテンの隙間から

 

逃げる 私の居ない 一つ椅子の足りない

昼の 教室

 

(シーサイド、スーサイド)

海の向う目指す 訳でもなく

終わりきれない現実の

(シーサイド、スーサイド)

ただとなりにある それだけでいい

混ざり切れない波打際

 

 

 

(シーサイド、スーサイド)

波の向うで光る透明も在る

諦め切れない現実も

(シーサイド、スーサイド)

今思い出になる 離れてゆく

返ることない波打際

 

混ざり切れない波打際