ローカル線

 

ローカル線の窓から何が見えるだろう

似たような景色の遠くで風が向かい合う

脚を揃えて静かに揺られていた

気をつける 二人がまだ終点に

辿り着かないようにして

 

こちらの雨はあなたの笑顔ひとつで

桜も咲けば雪も降るようで

理由が何ひとつ

分からないものばかり

参るな

 

ローカル線の窓から何が見えるだろう

伝えれきれないままで絡まった心ほどけたら

微弱な電波でそこから溢れ出す

改札の手前で誰かがいつも待ってる

背を向けて

 

そちらの何故?が私の答えひとつで

揺れている 降りられぬようで

本当は降りる気が

最初からないんだね

 

目を瞑る