ウィステリア

雨のカーテン 夢の街灯 裸足で駆けてく 満開の花束を持って 幽霊みたいな貴方が言う 「街に寄って花屋に行って 好きなものを選んでおいで」って 生まれ変わるなら薄い白い花がいいな 誰も気づかずにそっと咲いているような 生まれ変わるなら薄い白い花がいい…

光の束

話すのが 得意じゃないから 歌を歌ってる 泣けるほど器用じゃないから いつも笑ってる さよならを告げるときだけ ほっとした顔で その震える声が欲しい 揺れてる瞼の裏で 弾けるネオンの光 過ぎる人たち たった一度の言葉をずっと覚えてる たった一筋の涙を…

乙女と月

綺羅びやかに踊る乙女 手放すほどに傍に溢るる されどつかめぬ陽炎で 揺らめく幻 消えゆく青い炎 君の目の裏にある色 向こう側 心地良い場所から 甘く香るその白い首筋 ほどく昨日の名残り 絶えまない葛藤 その心模様 彼は知らずに黙ってる 緑色の月とざらつ…

City lights

闇に灯る街灯を辿って 深夜に出かけよう ネオンカラーのチープなライト 眼(まなこ)にこびりついている 君のねまだ泳いでるかなり すれ違いざまにうるんだ目 僕はズバンと言葉投げるだけ そこで動く鼓動 揺れる情動 確かなことを 見抜いたり また不確かな心…

かえるのうた

夜中の3時を回る 未読のまんまの返事 ですが 上がる誰かのストーリーに あなたの姿 帰る、帰るって言ったのに 愛しくて苦しい 針を睨む ぐるぐるぐるぐる回る 君がかえるまで いつでも一緒にいたい でも叶わない 手のひらをすり抜ける いつか言ってたじゃな…

親近感

心と身体はバラバラに 砕け散って崩れ落ちた 今頃どうしてる? 返事の一つもないのに 目蓋が腫れた 昨日あのまま 力尽きて寝落ちした身体 あんたはアレだ 言ってしまえば あどけない、でも意気地がない 仕方ない、でも続くもんがないな いつでも心はかろやか…

はる

昨日のセットリスト! 1.シザーハンズ 2.瞳と瞼 3.猫と月 4.春風に疲れて 4曲目は新! 昨日はいろんなとこでいろんなひとに歌った。いろんな人と。こんなの久しぶりな気がした。 人と出会うってどういうことなんだろ、って去年くらいからふと改めて思うよう…

ローカル線

ローカル線の窓から何が見えるだろう 似たような景色の遠くで風が向かい合う 脚を揃えて静かに揺られていた 気をつける 二人がまだ終点に 辿り着かないようにして こちらの雨はあなたの笑顔ひとつで 桜も咲けば雪も降るようで 理由が何ひとつ 分からないもの…

navy.として 人として

先程ツイッターでも呟きましたが、navy.は解散致しました。本当に昨日まで皆ありがとう! 元々は3年するつもりでしたが、結局振り返ってみればそれをギュッとまとめた1年弱だったように思います。音源を録り、MVを作り、ツアーを周り、ライブをした。そ…

春風に疲れて

人気のない午後の商店街を歩く こういうのが似合うのは あいつだったな 傘も持たず雨が降れど笑いながら 手を降って消えてゆく帰り道 今だから言えること お前はどうしたかったんだ? そんなの聞けるわけないよな 誰も悪くはないさと言って 消えたけど本当の…

エスメラルダ

銀のローブを纏って紫の空に立った角 ナイルの飛沫に驚いた悪戯好きの炎 49の光の先から見定められている 疑り深いその瞳で エスメラルダ 僕を置いてゆけ エスメラルダ また次に出逢うまで エスメラルダ 燃え残る灰を落としては 星に帰る 絵描きの隣に呪い師…

se(e)side

3階の窓が開いて風が入ってきた 校庭は今も朝礼 カーテンの後ろから 見える私の世界 消える私の居たい 未来 期待 しない (シーサイド、スーサイド) 波の向うで光る 透明になる 伝え切れない現実を (シーサイド、スーサイド) それも思い出になる すれすれをゆ…

幾星霜

バラバラの心で それぞれが向かっていた 目的の名前 目印を探るように 言葉を投げあった お揃いの傷 分け損ねた痛み "お前など嫌いだ" "私こそ、憎くてしょうがない" なじるように吐いた 愛の言葉 思い出に突き刺した 星の降る夜に二人 手を繋ぎ海を歩いた …

シンデレラ

街ゆく人は互いに興味がない あちらこちらで彷徨ってる 胸ポケットにしまってる携帯は点かない あちらこちらでひとりぼっち 夜の中洲でうたうシンデレラ 0時過ぎたら魔法が溶ける いずれ離れる嫌なお客の あちらこちらで ひとりごと 帰れないから帰らない …

ビル街を通り過ぎてく 風を切る翼 海への道はまだ知らず 憧れと同じ雲 瞬きで通り過ぎてく 羽ばたきの色が 俺に早く飛び立てと 強く背を押す 西に抜けて 星を見れば 例え迷うことあれど 風に乗れるだろう 太陽が 翻れば そこに暗闇が飛び込む 静かな空で ビ…

冬の隣

もう何度も見てた筈なのに まるで初めての季節のようで 少しずつ寒くなるたびに あなたの温度を思い出す 吐いた息が白く染まる そのことを話したいと思った 二人で雪が見たいと言ったのは 今年もそばに居たいから 何も言わずに頷いて 無邪気に笑う君の傍に …

言いたいけれど言えないことが 喉につかえて胸に落ちる それが渦となり黒くなる前に 言葉を探して歌にする 例えて言えば何になる 「あなたの逃げる場所はある」 一人の部屋で仲間を探して 届く誰かを求めている 歌だけを歌う それだけのことが どうしてこん…

知らせてくれよ

罪深いほどに内情は暴動 実際どんだけ痛いとか分からない ほとばしるほどに感情は堂々 一体全体間違っていない 痛みを知らせてくれよ その声でここにいるって言えよ 痛みを知らせてくれよ この胸を貫くようなフレーズを 気持ちいいほどに最低で最高 制限速度…

shallow

深夜は絶対約束をしない さよなら の意味さえしらない 答えはわかっちゃいないよ まだまだまだ 合図向こうから示されていない 例えば この家のお向かい 心はわかっちゃいないよ まだまだまだ shallow shallow shallow 気持ちいいことが まだ浅いこの場所にあ…

扇風機

湿気の多いこの季節 乾かない花びらを重ねて扇風機をつくる 流行りの風邪にうなされて 寝苦しい夢を見るあなたの眠りを安らかに 憧れの期限がとうに過ぎても 変わり果てても 熱くならず心は優しいまんまで 涼しい顔で いつでも待てない 右へ左へ追いかける風…

プールの授業が終わった後の 教室の風は生暖かい 塩素の匂いとノートをとる音 教科書を立てて隠れて眠る わからなかったことがわかるようになって 見えていたものが見えなくもなった 今やビル風 窓は狭い それでも教室を思い出す 並んで歌いなさい 今は黙り…

DOUGHNUT

ドーナツの穴が空いているって言うから どうだって言うのさ 心にだって空いてる 穴があったってなくたってドーナッツ 意味があったってなくたってどうなる 君と僕との欠損を擁護する その言葉の空白を 空洞がなんだって言うのさ どうだっていい 目ン玉抜けた…

名付けるということ

本当に愛されていないなら 最初から名前すらないのだろう 呼ばれることを忘れてしまえど 君が君とだけ居れる場所 本当か疑わしく思うなよ その時は俺が呼んでやるよ 振り返り方を忘れてしまえど 君だ、って思い出せるまで そうとは言っても分からない 答えな…

信じられない 聞いてられない 言葉だけじゃ確かめられない 伝えきれない 伝えられない 大切すぎて諦めてしまう それでも誰かに触れたくて あなたの何か信じたくて 同じ気持ちが器の中に 入っていると例えてみる 見えないが心 お前は何処に一体いるのか 教え…

流星

遠い何処かで星が生まれた 遥か向こうの淡い夜の下 触れたそばから消えてしまうような そんな小さな だけど強い光 流星に憧れた日から 光り方を探していた そんな君の話を聞かせて これから何を照らして流れていくの 他の声なんて知らない 君はずっと透明な…

雨が海になる

空から涙が落ちてくる どこにも行けない悲しみと 変わらぬ景色の窓際で 今日もまたその音を聞く 誰にも見せなかった 傷も痛みも全て いつかは流れてゆく その苦しみもしくは愛しさも 未来で一つになる 雨はいつしか海になって 君の悲しみは風に乗る 小さな胸…

初めから期待などしないのは これ以上傷つけないから その胸の心臓、の奥の方 心 壊れてしまうくらいなら 君は逃げてもいいと 笑って言った あなたが私に声をくれた 真っ暗な場所で隠れてたのに あなたが私を呼んでくれた その声で私は歌を歌える これ以上期…

月に獣

月を冷やす夜の隅に 獣が居て僕を見てる 明りを消し傷を隠す それなのにまだ目を伏せない 君が僕に何か本気で求めていたとしても 今となれば取りに帰ることもできない だろう 嗚呼 星の降る夜に 縋って今日も生きていた 嗚呼 どの胸の中に いても何処か寂し…

アングリーインチ

イライラの原因はもっぱらこの人混みなんだ ケータイの画面と離れないずっと合図が鳴るのを待ってるんだ それからのお話はきっとよくある映画のシーンなんだ 経済を回すにゃ仕方ない今や乗りに乗ってる 最高のキャスト 口車載せられてどこに行こうか何をしよ…

愛のいうとおり

外は雨降り 欲でびしょ濡れ 人は絶えず 僕はきまぐれ 君は変わった 歌を歌うようになった それもいい感じ上手く笑って きらびやかに一人踊って 君の言う漢字 愛に倣って 今日は手紙を書こう 愛のいうとおり 僕は言うとおり あるがままに 僕のままに 愛のいう…